素直な自分を取り戻す為に
心の傷は、誰の心のなかにも大なり小なり潜在するものがある。
あえて
新しい自分になる為に幼いときから現在に至るまでの
悲しみ、苦しみ、切ない感情と向き合うと、
過去からの
傷ついた感情が漠然と襲ってくる。
人は弱く、
自分を守る為に、
そこにふれずに何事も無かったように過ぎ去ろうと逃避し、
日常を暮らす日々に追われるが、
その閉じていた心の闇は、
月日が増すごとに心の奥に深く深く刻み込み
やがては、
ある日、溢れるように湧き出し
自分だけでは抑えることができない程に大きな塊となって現われてくる。
その闇の自分を退治する為に、
そのような自分を慰め、戒めるために、
誰が悪いわけではないが、
過去から背負ったものと向き合い、
悲しみをあえて突き出すと
これほど、
切なく
暗く
黒い塊だったのかと驚き、
やがて、
冷静に
自分が抱いていた多くの感情を解きほぐし
流し、
新たに、まっさらなものを取り込み
循環させ
心の奥から癒しながら開放し
これからの
新たな自分の為に向き合う時間から
清々しい自分が
うっすらと浮かんできた。
人は知らぬ間に自分以外の者へも苦しみを与えている。
ときには、
しっかり自分と向き合い、
心の清算をする時間を持ち
新しい自分とリセットすることも必要と体験した。
難は有難い。