祈りからの目覚め

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亡き兄との確執が溶けてゆく
確執は、長年の積みかさね、
それは、母が兄だけへの愛を注ぐことからへの寂しさだったり
兄に対する行動への不満など積み重なったものでした。
その兄が亡くなり、
父と兄が磨きをかけてきた長年の包丁だけが、自分の手元にあり、
その包丁を使うごとに父と兄を思い出しています。
その包丁は、砥石で研がれてきた生活の日々から厚さも薄くなっています。
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しかし、今も受け継いでいるその包丁は使うごとに小さな感謝が生まれると
いつしか、兄への不満は無くなり、
兄との楽しい兄妹としての思い出がよみがえります。
「兄ちゃん。ごめんね“もっと優しくすればよかった!」ごめんね。
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長い時間をかけやっと心の開放ができ、
今、祈りの時に亡き家族へも祈ることができます。
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今は捨てることが普通の時代ですが捨てられないものとの選別が大事だと自分は感じました。
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それは、その物に多くのエネルギーが詰まっており、歴史が存在しているからです。
捨てても良いものと、「料理を作りみんなに喜んでもらいたい」と
意図する良きエネルギーは、何も感じる時間もないまま無中で姉と二人で行った
「兄の家と実家」の2件の片づけでしたが、この包丁だけは残りました。
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このような自分ですが、
祈りは場を取らず、
いつでも、どこでも静かな場所から
祈りを届けることができると自分は思いました。
形ではなく「心の動き」が一番、届くのだと感じました。
日々変化する自分です。
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ありがとうございます。
兄ちゃんありがとう!
父さんありがとう
ばあちゃんありがとう!
ご先祖様 ありがとうございます。
この祈りが届き、どうぞ良き場所で穏やかに仲良くお休みくださいね。
私が出来ることは祈る事しかできません。
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もうすぐ、自分は中古の家を構えることができると信じています。
悲しい出来事がありましたが、
厳しい言葉もこの「新しい人生」へのきっかけだったのだとありがたいと思えます。
今の家賃の支払いをあて自分の家を持つことで、
大きな声で歌を唄い
友人等と笑い、
希望に燃えていた学生時代のフルートを吹きたいと願います。
母が苦労して姉の為に購入したお琴も持参したいと思います。
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末っ子の私に巡り巡ってきた古い仏壇を買い替えることなく
「生きている限り大事にしたい」と思います。
父と母が大事に仏壇を「あらい」へ出したときの「良かったね。」という言葉が
耳に焼き付いているからです。
その後は、心ある身内が一人でもいたら、
負担をかけないように、心だけでもお願いしたいと思います。
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古い仏壇でも、ばあちゃん、父さんの心が詰まった仏壇を
これからの自宅にお迎えいたします。
それまで、もう少々お待ちくださいね。
このように、ことばで形にできたことに感謝します。
ありがとうございます。