実体

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自分は、地下鉄で中心部に行くと
毎回ではないですが、出会う一人のおじさんがいます。
そのおじさんは、椅子に座り新聞や、
小さなラジオをイヤホーンで聞き「時間つぶしだ」と時をすごしています。
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そのおじさんがいつもの場所に居ないと、
「体を悪くしたのかなー」と少しだけ心配になります。
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おじさんは、年金が入ったと思われるその日だけ、
パンや飲み物等、
溢れるほど、バックに忍ばせており
自分は、なぜか「よかった」と安堵します。
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昨日もいらっしゃいました。
「こんにちは」と話しかけると、「こんにちは」と小さく震えるような声でした。
何か集中していらっしゃるのですか?と伝えると、
「認知症にならないようにね。」と、か細い声でしたが脳活性クイズに挑戦でした。
「素晴らしいですね!」
「自ら予防されているのですね」と話しながら、
「おじさんに逢ったら、一緒に飴を食べよう」と思っていた袋がバックにあります。
1袋は、失礼だなーと思い、
何個か、
「宜しければどうぞ」と手渡すと、おじさんはとても喜んでいただきました。
数分、ベンチの横に座りながら、
その場にただ居るだけでしたが、
自分にとっては名前も住所も知らない方ですが、
お一人で暮らされているということが判明しました。
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今を生きる互いが、今世での出会いに「しあわせにな~れ」と、心で念じ、
「お水は欠かさず飲みましょうね。」と伝えると、
おじさんは「ありがとうございます」と。ただの空気のような瞬間でしたが・・・
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皆さんの周りにも、もし気になる方がおりませんか?
大袈裟なことでなくても、
ただ、その場に寄り添うだけで、
少しの言葉は、魔法の言葉のように力になる場合もありますね。
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ただ、目の前の人が痛さから「人を好んでいるのか、好まないのか?」ここを見分ける必要がありますね。
今、とくに日本人の多くの人等に直感が高くなってきていると言います。
この直感を活かし素直な心で
話しかけると受け取っていただけることもあるのだなーと、
自分は思います。
介護でも希望は、「掃除」よりも「会話」と望まれている方が多いのです。
小さな出来事ですが、
どなたも、お若い頃には今の皆様のように、
日本の土台を支えて来て頂いた皆様なのですね・・・

今日もご拝読、誠にありがとうございます。
感謝申し上げます。