人と熊、熊と人

立場を変えるといろいろ見えないものが見えてきました。
これは、熊ばかりではないですね。
自分の方からの見方、
相手の方からの見方、
全く目線がかわりますね。
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いまや、日本全国に生死を分ける熊との遭遇があるような時代になり、
毎年のように熊については報道され、その数は増すばかりですね。
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そこで世界の熊対策について調べてみました。
日本では、死亡者が増しつつあります。
人間の目線で見ると、何とか命を守る為に阻止しなければなりません。
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熊の目線でみると、もう冬眠する時期に入りつつあります。
熊は、冬眠する為に大量の栄養が必要で30~50%の体重増が必要と。
小熊にも栄養が必要です。
その栄養が不足すると冬眠中に餓死や冬眠の時期が遅くなることや、冬眠しない熊も現れると。
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熊の母親は必至で餌を探し子熊も母熊も生きのびること考え、
子熊を助けるために命を投げ出すことや、
困窮した熊は、なりふり構わない行動に出るかもしれないと母親熊の立場から思えてきます。
先日の報道から家庭に忍び込んだ熊が食べたものは、値札が付いたトウモロコシでした。
切なくなりますね。
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海外の熊対応についても調べました。
カナダでは
警告と予防がダブルで徹底されていました。
街やキャンプ場にも現われるのは、知床も同じですね。
長い間、共存・共生を目指しています。
電気柵、観光客への啓発等、全国的に先駆けて力を注いでおりました。
しかし、40年ぶりに今年初めて登山者が命を落とされました。
誰の死も残念ですが、未来ある青年の死は本当に残念です。
環境客が数十メートルまで近づき、餌を投げる人もいるそうです。
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そこから人慣れした熊と、観光客のマナー違反があり、
共存の理想が追い付かなくなったとも、ありました。
もう、冬でキャンプをされる人も居ないと思いますが、キャンプ場の残飯など、
持ち帰ることも重要と感じました。
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カナダでは、専門の野生動物管理官が山奥へ移送するそうです。
人間側の環境を整え熊が側に来ないような対応を取り「共存」する方法をとっているそうです。
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また、人間側で熊を寄せ付けない予防プログラムの徹底が為されていました。
現実的にクマ出没件数の減少や駆除研修が大幅に減ったとありました。
情報はbublog.ca/より引用
◆出没しただけで駆除されることはないそうです。
麻酔銃で眠らせて山へ返すそうです。
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人間を餌とみなした襲う熊は、同じ行動をとる可能性があるとも。
しかし、専門家の調査により驚いた熊の防衛本能によるものは殺傷せず山へ返したそうです。
教育が行き届いたカナダでは、人的被害は5~10件程度で死亡は稀とありました。
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先日、地域づくりででかけた興部町では、
町長さんと一般町民が同じ面の位置で語りあい、
「大きく育った木を剪定し切ってほしい。熊が出ても互いが分からず恐ろしい」と、
直ぐに対応していただけたようです。
道内の国道、道の道路の際の木々も伸び放題の地域が多いですね。
熊との境界線、
人との境界線、
火事になった場合も大きな溝の境界線があると広がらないようにするの同じですね。
昔の人は、いろいろ考え行動に移していたことを、日本の昔話からも思い出しました。

今日は、長い文章をここまでご拝読いただき深く感謝申し上げます。
ありがとうございます。
互いの命が守れるようにするのが目的となり、
自然豊かな地域こそ補助金を出し国道の際、
住宅街と山との境目の木々を切り倒すのではなく剪定が必要と思いました。

今、地球は五次元に移行中です。
よく、私たちは「次元が違うね。」と言いますが、高次元は人にも動物にも優しい次元です。
五次元では、このような対応がスムーズにできると良いですね。

